悲劇と喜劇
悲劇は見方を変えれば喜劇になる。
誤解を怖れずに言うと
悲劇的な物語は当事者でなければ喜劇だ。
戦争とかまさにそうだ。
戦時中真っ只中にいる人にとって戦争は悲劇でしか
ないが、歴史の本の中で振り返る戦争は悲劇だが
喜劇でもある。
誤解を怖れずにいうと面白い。
これに不思議な感じを覚える。
神の視点で安全圏から他者の悲劇を眺めるのは
一種の娯楽なのだ。
だからといって戦争賛美とか悲劇が起こればいいとかそういう話ではない。
悲劇は近ければ近いほど悲惨だが
離れれば離れるほどに喜劇になる。
チャップリンは上手いこと言ったもんだ。
今つらいと思う人は
その出来事をできるだけ遠くに遠くに
見ることができるかが大事だ。